2月24日朝、広島県職員のわたしは、出勤してパソコンを立ち上げると、なんと知事の湯崎英彦さんからメールが入っていてびっくりしました。
概要が下記の広島県のホームページにも掲載されています。
平成22年2月24日(水) 県庁のミッションステートメント(行動宣言)を明らかにします
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/page/1266972951867/index.html
湯崎さん、「広島県庁の仕事は非常に幅広く、規制・監視、各種サービス、あるいは内部管理と様々です。それらすべてに“共通する価値観”を私は明らかにしたいと考えています。日々の業務の中で、「法律や規則、要綱で決められているから」、と個々の仕事の本来の目的や意義を問うことを忘れてしまうことはよくあることです。」と提起。そして、「その際、ちょっと立ち止まって、根本を確認する必要があります。その根本を突き詰めていったものが「ミッション・ステートメント(行動宣言)」です。一言でわかりやすく言えば、組織が存在する意義・目的、それを実現するための行動指針です。」ということです。その策定へ向けて議論してほしいという趣旨のメールが今回頂いたものでした。
湯崎さんは「これからの県庁運営に、職員の誰もが主体的に関わってもらいたいと願っています。傍観者ではなく、自分ができることに積極的に関わり、県庁の組織と行政運営に貢献して欲しいと思います。」
広島県の場合、とくに藤田雄山・前知事の下、多くの事務が市町村に移管されました。その結果、市町村の負担が過重になっているという問題も起きていますが、県側も「存在意義・目的」が不明確になっているのではないか、という声を、県民からも職員からも聞きます。「多くの優秀な人材がうまく活用されていないのではないか?」という声も聞いています。
そうした中でもう一度、「広島県とは何か?」「それを実現するにはどうすればいいか?」に立ち戻ることは、無意味ではないと思います。そして「職員一人一人が傍観者ではなく積極的に関わってもらいたい」という湯崎さんの言葉には全面的に賛成です。

湯崎さんはとくに若手職員とのコミュニケーションに前向きということなので期待しています。
平成22年2月25日(木) 若手職員と積極的にコミュニケーションを深めていきます(広島県HP)
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/page/1267066131814/index.html
県議会の25日午前の一般質問で「若手職員が十分に能力を発揮し、県政発展に貢献できる仕組みにどう取り組むのか」質問に対して湯崎さんは、3月から若手職員との随時ランチミーティングを開催するほか、政策的な意見交換をする場を設けていくつもり、ということです。
「若手職員の柔軟で斬新な発想や意見をできるだけ県政に活かしていくことは、時代のニーズに即した政策の推進や組織活性化にとっても重要」というのはわたし自身若手職員の一人として同感です。
■人材を活かせない硬直した組織を打破へ!
藤田県政末期、自民党政権末期の県庁は全く正反対ではなかったか? わたし自身もずいぶんと嫌な思いをしました。野宿生活者支援、非正規労働者支援、男女共同参画などのボランティア活動を通じ蓄積した経験を生かそうと思っても、それを活かしようも無い。むしろ、活動を押さえつけようとさえする「エライ人」もいる始末です。
あるときなど、賄賂を受け取って業者に便宜を図っている「エライ人」とわたしをいっしょくたくにして、わたしを非難する人もいました。生活に困窮している人からわたしが賄賂を受け取れるわけがないのですが、頭が硬直してくると、「くそもミソも一緒」になってしまうのでしょう。
そんな硬直的な雰囲気が、広島県を覆い尽くす中、藤田雄山前知事は引退したのです。
県政無惨 広島県知事引退で残された苦すぎる教訓-JanJanんニュース
http://www.news.janjan.jp/government/0906/0906245734/1.php
一部のエライ人だけの県政にした結果の行き詰まりでした。
■「過去の栄光」が邪魔する「転換」
これは、広島県全体にも言えることだと思います。広島県は、優秀な人材が多く、経済的には成功したモデルだった時期があります。1975年には、一人当たり県民所得が東京、京都に次いで3位になった。
このように、いわば、「戦後日本」の成功体験を、広島県はとくに強く経験していると思います。輸出大手企業を行政が後押しし、それが大成功する。その利益が、企業を通じて、県民に行き渡る。こういうモデルが比較的うまくいったのが広島県だと思います。
ただ、それだけに、「かつての成功体験」を経験した年配の「エライ人だけ」で物事を仕切っている傾向が、経済界にも、政界にも、平和運動界にも、残念ながらみられます。前知事も、おじいさんの大原博夫知事の時代に成功した「大手企業優遇で、成功した」モデルに固執してしまった嫌いがあります。なまじ、広島県がかつて、それで成功していたからです。
皮肉なことですが、「エライ人」が無能というわけではない。「エライ人」が「優秀だった」からこそ、「昔成功していた」からこそ、「昔の成功体験」に固執してしまいがちである。
それが、今の広島県の閉塞状況の根底にあるように思います。ひいては日本全体の閉塞状況の根底にあると思います。
政治でも、女性にも若手にも、地域のNPO代表など、優秀な人材はたくさんいるのに、「年配男性のエライ人」ばかりで仕切ってしまいがちではないか?
■「全員野球」に転換を
もちろん、技術的な面で、年配の方のアドバイスは役に立ちます。しかし、たとえば野球チームでも、いつまでもベテランが4番バッターを務めていてはいけないのです。レギュラー選手の座は若手に譲る。ベテランが代打、そして、コーチにまわるようにしないといけない。
「『エライ人だけでつくる』から『みんなでつくる』広島(または日本)」というわたしの政治理念は以上のような認識から出ています。
「エライ人だけでつくる」から「みんなでつくる」地方自治へ
http://www.janjannews.jp/archives/2409851.html
わたしがここ数年、民主党に在籍しているのも、同党が候補者を広く公募する、女性や若手を大量に擁立するなど、「エライ人」でなくても政治に参加できる道を開いているからです。
「エライ人だけでつくる」から「みんなでつくる」広島県へ-JanJanニュース
http://www.news.janjan.jp/government/0910/0910181814/1.php
また、毎年、5月に、我々が連合や全労連とは別立ててで呼びかけさせていただいている「生存のためのメーデー」も、「エライ人の話を大勢で聞くだけ」のイベントを補完する意味合いがあります。すなわち、既存のイベントでは、「参加したという実感」が持てない人のために発言の場を用意する、というのが主眼のひとつです。
「生存のためのメーデー」 原爆ドーム前で開催-JanJanニュース
http://www.news.janjan.jp/living/0905/0905032612/1.php
■行政も議会も経済も平和も「みんなでつくる」広島県へ!
そういう意味でも、知事の湯崎さんが県民の先頭に立って、「エライ人だけ」でつくる広島県から「若手もふくめたみんなで」つくる広島県に変えていくのは意義深いと思います。
湯崎さんに続いてほしいのは議会です。議会もまた、変革期に来ています。
旧政権与党議員を中心に、霞ヶ関とのパイプを背景に業界団体などへの利益誘導を行なう、という手法が通用しなくなっている。
さりとて、新時代の議会のあり方は見えてきていない。そういう中で、議会にも是非「行動宣言」(北海道栗山町を発祥の地とする議会基本条例など)を出していただきたいな、と思います。執行部と議会、両方が車の両輪として、あたらしい広島県作りを支えていくべきだと思います。
参考
山町ホームページ-議会基本条例の制定
http://www.town.kuriyama.hokkaido.jp/parliament/g_kihon.html
関連記事
「事業仕分け」への反発がもたらす?議会活性化 広島・湯崎県政(7)
http://www.janjannews.jp/archives/2586065.html
「湯崎英彦の宝さがし」知事が県民と直接対話広島・湯崎県政(6)
http://www.janjannews.jp/archives/2564808.html
鞆の浦「課題に立ち返り、解決の道を」広島・湯崎県政(5)
http://www.janjannews.jp/archives/2285491.html
現地で鞆架橋賛否両派と意見交換へ 広島・湯崎県政(4)
http://www.janjannews.jp/archives/2168368.html
「県民との対話でニーズ汲み取ろう」 広島・湯崎県政(3)
http://www.janjannews.jp/archives/2156283.html
大盛況、年の瀬「事業仕分け」 広島・湯崎県政(2)
http://www.news.janjan.jp/living/0912/0912264816/1.php
「鞆の浦」埋立て架橋計画、事実上白紙に-広島・湯崎県政(1)
http://www.news.janjan.jp/area/0912/0912034001/1.php
「知事」ではなく「湯崎さん」と呼んでください-広島県知事、初登庁
http://www.news.janjan.jp/government/0912/0911303881/1.php
広島県知事選、かくして湯崎英彦さんは勝利した
http://www.news.janjan.jp/government/0911/0911082868/1.php
県政無惨 広島県知事引退で残された苦すぎる教訓
http://www.news.janjan.jp/government/0906/0906245734/1.php
関連リンク
ようこそ知事室へ
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/page/1173257463983/index.html
湯崎さんのTWITTER
http://twitter.com/yuzakihide
広島県議会
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/gikai/
◇記者の「ブログ」「ホームページ」など
広島瀬戸内新聞ニュース
http://hiroseto.exblog.jp
概要が下記の広島県のホームページにも掲載されています。
平成22年2月24日(水) 県庁のミッションステートメント(行動宣言)を明らかにします
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/page/1266972951867/index.html
湯崎さん、「広島県庁の仕事は非常に幅広く、規制・監視、各種サービス、あるいは内部管理と様々です。それらすべてに“共通する価値観”を私は明らかにしたいと考えています。日々の業務の中で、「法律や規則、要綱で決められているから」、と個々の仕事の本来の目的や意義を問うことを忘れてしまうことはよくあることです。」と提起。そして、「その際、ちょっと立ち止まって、根本を確認する必要があります。その根本を突き詰めていったものが「ミッション・ステートメント(行動宣言)」です。一言でわかりやすく言えば、組織が存在する意義・目的、それを実現するための行動指針です。」ということです。その策定へ向けて議論してほしいという趣旨のメールが今回頂いたものでした。
湯崎さんは「これからの県庁運営に、職員の誰もが主体的に関わってもらいたいと願っています。傍観者ではなく、自分ができることに積極的に関わり、県庁の組織と行政運営に貢献して欲しいと思います。」
広島県の場合、とくに藤田雄山・前知事の下、多くの事務が市町村に移管されました。その結果、市町村の負担が過重になっているという問題も起きていますが、県側も「存在意義・目的」が不明確になっているのではないか、という声を、県民からも職員からも聞きます。「多くの優秀な人材がうまく活用されていないのではないか?」という声も聞いています。
そうした中でもう一度、「広島県とは何か?」「それを実現するにはどうすればいいか?」に立ち戻ることは、無意味ではないと思います。そして「職員一人一人が傍観者ではなく積極的に関わってもらいたい」という湯崎さんの言葉には全面的に賛成です。

職員全員にメールを送り、「県庁運営に傍観者ではなく積極的に参加しよう」と呼びかける湯崎さん。県庁HPより筆者キャプチュア。
湯崎さんはとくに若手職員とのコミュニケーションに前向きということなので期待しています。
平成22年2月25日(木) 若手職員と積極的にコミュニケーションを深めていきます(広島県HP)
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/page/1267066131814/index.html
県議会の25日午前の一般質問で「若手職員が十分に能力を発揮し、県政発展に貢献できる仕組みにどう取り組むのか」質問に対して湯崎さんは、3月から若手職員との随時ランチミーティングを開催するほか、政策的な意見交換をする場を設けていくつもり、ということです。
「若手職員の柔軟で斬新な発想や意見をできるだけ県政に活かしていくことは、時代のニーズに即した政策の推進や組織活性化にとっても重要」というのはわたし自身若手職員の一人として同感です。
■人材を活かせない硬直した組織を打破へ!
藤田県政末期、自民党政権末期の県庁は全く正反対ではなかったか? わたし自身もずいぶんと嫌な思いをしました。野宿生活者支援、非正規労働者支援、男女共同参画などのボランティア活動を通じ蓄積した経験を生かそうと思っても、それを活かしようも無い。むしろ、活動を押さえつけようとさえする「エライ人」もいる始末です。
あるときなど、賄賂を受け取って業者に便宜を図っている「エライ人」とわたしをいっしょくたくにして、わたしを非難する人もいました。生活に困窮している人からわたしが賄賂を受け取れるわけがないのですが、頭が硬直してくると、「くそもミソも一緒」になってしまうのでしょう。
そんな硬直的な雰囲気が、広島県を覆い尽くす中、藤田雄山前知事は引退したのです。
県政無惨 広島県知事引退で残された苦すぎる教訓-JanJanんニュース
http://www.news.janjan.jp/government/0906/0906245734/1.php
一部のエライ人だけの県政にした結果の行き詰まりでした。
■「過去の栄光」が邪魔する「転換」
これは、広島県全体にも言えることだと思います。広島県は、優秀な人材が多く、経済的には成功したモデルだった時期があります。1975年には、一人当たり県民所得が東京、京都に次いで3位になった。
このように、いわば、「戦後日本」の成功体験を、広島県はとくに強く経験していると思います。輸出大手企業を行政が後押しし、それが大成功する。その利益が、企業を通じて、県民に行き渡る。こういうモデルが比較的うまくいったのが広島県だと思います。
ただ、それだけに、「かつての成功体験」を経験した年配の「エライ人だけ」で物事を仕切っている傾向が、経済界にも、政界にも、平和運動界にも、残念ながらみられます。前知事も、おじいさんの大原博夫知事の時代に成功した「大手企業優遇で、成功した」モデルに固執してしまった嫌いがあります。なまじ、広島県がかつて、それで成功していたからです。
皮肉なことですが、「エライ人」が無能というわけではない。「エライ人」が「優秀だった」からこそ、「昔成功していた」からこそ、「昔の成功体験」に固執してしまいがちである。
それが、今の広島県の閉塞状況の根底にあるように思います。ひいては日本全体の閉塞状況の根底にあると思います。
政治でも、女性にも若手にも、地域のNPO代表など、優秀な人材はたくさんいるのに、「年配男性のエライ人」ばかりで仕切ってしまいがちではないか?
■「全員野球」に転換を
もちろん、技術的な面で、年配の方のアドバイスは役に立ちます。しかし、たとえば野球チームでも、いつまでもベテランが4番バッターを務めていてはいけないのです。レギュラー選手の座は若手に譲る。ベテランが代打、そして、コーチにまわるようにしないといけない。
「『エライ人だけでつくる』から『みんなでつくる』広島(または日本)」というわたしの政治理念は以上のような認識から出ています。
「エライ人だけでつくる」から「みんなでつくる」地方自治へ
http://www.janjannews.jp/archives/2409851.html
わたしがここ数年、民主党に在籍しているのも、同党が候補者を広く公募する、女性や若手を大量に擁立するなど、「エライ人」でなくても政治に参加できる道を開いているからです。
「エライ人だけでつくる」から「みんなでつくる」広島県へ-JanJanニュース
http://www.news.janjan.jp/government/0910/0910181814/1.php
また、毎年、5月に、我々が連合や全労連とは別立ててで呼びかけさせていただいている「生存のためのメーデー」も、「エライ人の話を大勢で聞くだけ」のイベントを補完する意味合いがあります。すなわち、既存のイベントでは、「参加したという実感」が持てない人のために発言の場を用意する、というのが主眼のひとつです。
「生存のためのメーデー」 原爆ドーム前で開催-JanJanニュース
http://www.news.janjan.jp/living/0905/0905032612/1.php
■行政も議会も経済も平和も「みんなでつくる」広島県へ!
そういう意味でも、知事の湯崎さんが県民の先頭に立って、「エライ人だけ」でつくる広島県から「若手もふくめたみんなで」つくる広島県に変えていくのは意義深いと思います。
湯崎さんに続いてほしいのは議会です。議会もまた、変革期に来ています。
旧政権与党議員を中心に、霞ヶ関とのパイプを背景に業界団体などへの利益誘導を行なう、という手法が通用しなくなっている。
さりとて、新時代の議会のあり方は見えてきていない。そういう中で、議会にも是非「行動宣言」(北海道栗山町を発祥の地とする議会基本条例など)を出していただきたいな、と思います。執行部と議会、両方が車の両輪として、あたらしい広島県作りを支えていくべきだと思います。
参考
山町ホームページ-議会基本条例の制定
http://www.town.kuriyama.hokkaido.jp/parliament/g_kihon.html
関連記事
「事業仕分け」への反発がもたらす?議会活性化 広島・湯崎県政(7)
http://www.janjannews.jp/archives/2586065.html
「湯崎英彦の宝さがし」知事が県民と直接対話広島・湯崎県政(6)
http://www.janjannews.jp/archives/2564808.html
鞆の浦「課題に立ち返り、解決の道を」広島・湯崎県政(5)
http://www.janjannews.jp/archives/2285491.html
現地で鞆架橋賛否両派と意見交換へ 広島・湯崎県政(4)
http://www.janjannews.jp/archives/2168368.html
「県民との対話でニーズ汲み取ろう」 広島・湯崎県政(3)
http://www.janjannews.jp/archives/2156283.html
大盛況、年の瀬「事業仕分け」 広島・湯崎県政(2)
http://www.news.janjan.jp/living/0912/0912264816/1.php
「鞆の浦」埋立て架橋計画、事実上白紙に-広島・湯崎県政(1)
http://www.news.janjan.jp/area/0912/0912034001/1.php
「知事」ではなく「湯崎さん」と呼んでください-広島県知事、初登庁
http://www.news.janjan.jp/government/0912/0911303881/1.php
広島県知事選、かくして湯崎英彦さんは勝利した
http://www.news.janjan.jp/government/0911/0911082868/1.php
県政無惨 広島県知事引退で残された苦すぎる教訓
http://www.news.janjan.jp/government/0906/0906245734/1.php
関連リンク
ようこそ知事室へ
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/page/1173257463983/index.html
湯崎さんのTWITTER
http://twitter.com/yuzakihide
広島県議会
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/gikai/
◇記者の「ブログ」「ホームページ」など
広島瀬戸内新聞ニュース
http://hiroseto.exblog.jp
