長島義明

 3月20日午後3時から、第二京阪道路が全線開通される。
 それは大阪なみはやドームの門真ジャンクションから枚方ジャンクションの28kmで、それにより第二京阪道路の全てが完成する事になる。この第二京阪道路の全線開通により大阪から京都間の慢性的な交通渋滞がこれにより緩和される事が期待されている。
 
 3月7日、その開通に先立ち、地元住民主催による第二京阪道路開通記念イベントが行われた。

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第二京阪道路の開通記念を祝って、事前にだんじりが引かれるイベントが行われた。撮影・長島義明、大阪府門真市北巣本2010年3月7日、以下同じ


 大阪から奈良の木津を結ぶ国道163号線と交差する北巣本の高架の第二京阪道路上である。
 午前10時、いまにも雨が降りそうな天候の中、間新しい道路上を3台のだんじり(北巣本町、上島町、下島町)がゆったりと高速道路上を進んだ。

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第二京阪道路上を行く北巣本町のだんじり


 だんじりの内では子供達が鉦や太鼓を打ち鳴らし、威勢良く住民たちが綱を引いていく。
 わずか200mほどの距離の往復だが、それでも参加した住民は300人を超えた。

 新しい京阪道路は鉄線入りのガラスの防音壁に囲まれてはいるが、上は閉じられていないので排気ガスが道路脇の住民に降りかかるのは防ぎようも無い。式典で挨拶に立った園部門真市市長は第二京阪道路の全線開通を喜んでいたが、住民にどれほどこの道路が貢献するのか、疑問である。これから四六時中、排気ガスの降り注ぐ町に住むと思うとやり切れない。
 
 生駒山を東に望むこの地域は、北河内と呼ばれていたころからレンコン栽培を中心にした農家の多い土地だった。それが松下電機がここに工場を建設した頃より、下請け工場が増え、住宅が増えた。

 蓮の花咲く、のどかな畑の景色も年々失われ、その上の高速道路である。時代と云えばそれまでだが、なんだか趣きのない町に変わっていく。日本全国の町はそうして変化していったのだろう。

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開通まじかの第二京阪道路で3台の地元だんじりが集った。


 高速道路上をだんじりが行くなんて、今まで聞いた事もない。このイベントを企画した町内会の役員は自慢していたが、高速道路上では情緒もなく、盛り上がりに欠ける。やはり法被姿の人々が引くだんじりは町内を練り歩くのが良いようだ。
 
 もう、新しい高速道路などいらない。そろそろ落ち着いた町づくりを目指す時代ではなかろうか。
 地車の上で踊る人をながめ、鉦、太鼓の音を聞きながらそのように思った。