安住るり

 戦後60年にわたる「自民党」の日本運営の役割の終焉に気付いた日本国民の意思によって、【政権交代】を成し遂げた「民主党」には、3年くらいの猶予を与えて「見守ろう」と思っていたが、【原子力行政】に関しては、まったく落胆させられる。
 
◆ 原子力マフィアからの恫喝か
 
 国際的な大規模詐欺集団である「原子力産業マフィア」は、それほどに恐ろしいものなのだろう。
 
 それに逆らった福島県の前知事【佐藤栄佐久】氏は、でっちあげの汚職事件で、事実上【抹殺】された。(参考著書『知事抹殺』)
 
 昨年夏まで東京選出の社民党代議士だった保坂のぶと氏によれば、鳩山由紀夫首相は、原子力・放射能というものの危険性について、よく知っているはずだという。
 
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社民党の「原発反対」の姿勢は、なんとしても貫いてほしいです。放射能は、着々と地球上のあらゆる「命」を蝕んでいますから。保坂のぶとさんの左の女性は、六ヶ所村でチューリップ祭を毎年開催する菊川慶子さん。3月6日「たんぽぽ舎21周年総会」にて撮影・安住るり


 しかし鳩山内閣の経済産業省の直島大臣も、国家戦略担当の仙谷 由人(せんごく・よしと)大臣も、原発の増設や輸出について前のめりだ。環境省の小沢さきひと大臣まで、原子力産業側の嘘だらけの説明(CO2削減には原発が切り札だ、という大嘘)を真に受けた発言をする始末。もう絶望的である。
 
◆ 原子力災害の恐ろしさは、誰も否定できない !
 
 50基以上もある日本の原発の1基でもチェルノブイリ級の事故が起これば、放射能は半日程度で日本列島に広がり、数百万人が死ぬ。
 
 即死ならまだラクだが、じわじわと、東海村の被害者のように(広島、長崎の被爆者のように)全身の細胞が徐々に破壊されていって、あらゆる粘膜から出血して、手の施しようも無く死んでいくのだ。また、外見は何の異常も無くても、白血病や甲状腺異常などが多発して苦しむ。
 
◆ 現実に 東京湾に浮かんでいる 原子力発電所
 
 東京湾の横須賀基地には米海軍の原子力空母や原潜が、ほぼ常時入港停泊しており、約束違反の定期修理まで行っている。これは日本政府の管理が及ばないブラックボックスである。いまも東京湾には「日本が手を出せない原発が浮かんでいる」のだ。
 
 先日のチリ地震の津波は高いところで2m程度で済んだが、近いうちに必ずあるといわれる首都圏大地震では、何が起こるか、想像してもらいたい。一帯が放射能で覆われたら、自衛隊も役に立たない。救助にも入れなくなるのだ。すなわち日本国の機能はほぼ壊滅する。
 
 こういう想定が、まったくの荒唐無稽な妄想だ、と思う人は、この先を読まないで結構である。
 
◆ 地球温暖化と、CO2の増加は、どちらが「原因」で、どちらが「結果」か?
 
 嘘だらけの「お上」の説明を鵜呑みにしている方に、原発というものの国際的な【詐欺】の実態をここで説明するには、あまりに手間がかかりすぎる。まともに勉強する意志のある方は、申し訳ないが例えばJANJANの過去記事の「原発特集」とか、田口汎の連載記事とかを、じっくり読んでもらいたい。
 それほどこの問題は理解が難しく、ということは、一般人を騙しやすいのだ。
 
 国際的に大掛かりな「詐欺」として私も含めて世界中の大勢が騙された「地球温暖化の原因は人間活動による大気中のCO2増加である」という「学説」は、実は科学的な証拠はない、と言っている科学者が世界に複数存在するが、彼らの学説の発表が、不当に妨害されてきた。
 
 現在地球が「温暖化」の状態にあるのはデータ上、事実であるらしいが、それは数百年周期で繰り返されてきたもので、「温暖化しているから→大気中のCO2が増えた」のであり、原因と結果が逆転して大宣伝されているのだという。
 
 気候の温暖化とCO2増加は、植物の繁殖には好都合である。しかし、何百年か先に地球が「寒冷化」の周期に入れば、「飢饉」になる。人類の歴史上にも繰り返されてきたことだ。
 
 「原因」と「結果」が逆の、どちらの学説が真実に近いのか、いずれにしろ、現代の肥大化した人間活動によって「限られた地球資源が浪費」されることは、人類絶滅への道であるから、近代の「先進国」が獲得した過剰消費の「豊かな生活」は、見直されなくてはならない。
 
◆ 原子力発電は 省資源になるのか?
 
 ●「資源の浪費をやめる(電気を使わない、などという極論ではない)」ことと、
 ●「CO2削減による温暖化対策」とは、
 まったく別次元の話だ、ということはご理解いただけるだろう。
 
 「省資源、省エネルギー」のための「正しい対策」は、進めるべきである。
 
 一方で、「CO2削減のために原子力発電をすすめるべし」というのは、完全な「詐欺論法」である。
 
 もしも、「地球温暖化の原因は、人間活動によるCO2増加である」という説が正しいとしても、さまざまな「再生可能・自然エネルギー」に比べて、原子力発電が「CO2発生が少ないクリーンなシステムだ」とは言えないからだ。
 
 発電方法とCO2排出量との関係を測るには、たとえば原子力発電なら、「ウランの採掘→運搬→発電所建屋の建設→ウランの精製濃縮→発電→送電→排出物の処理・運搬・埋設」等々、「始めから終わりまでのサイクル」全体で比べた場合、ほかの様々な発電方法と比べて「有利」だとは言い切れないのだ。
 
 したがって、鳩山総理などが述べる「温暖化対策として原子力発電を」という論法は、数字の操作をしないかぎり、破綻する。
 
 科学者である鳩山由紀夫さんが、その辺の理屈を分からないはずがないのだが・・・。
 
 また、「原子力発電がなければ日本の消費電力はまかなえない」という説も、
 人口減、不景気、省電力技術の向上、エコロジー発電方法の発展、などの要因から、いまでは相当に揺らいできている。これから時が経つほどに、「原発必需論」が根拠を失っていくのは確実だ。世界は、【脱原発】に向かっている。
 
◆ 「もんじゅ」は 目的不明な、事故多発の、老朽化した、カネ喰い原子炉
 
 建造以来、、「地盤は絶対に大丈夫」だといっていた原発の殆どが、実は直下やすぐそばに「活断層」があることが明らかになった。新潟県の柏崎刈羽原発は、ヒビだらけになったが、東京電力は強引に一部運転再開した。
 
 静岡の浜岡原発も、推定の何百分の一の地震で、大揺れした。そういう恐ろしい情報を、政府も電力会社も関連企業も、買収されたマスコミも、ひた隠しにしている。
 
 「もんじゅ」でも、現地のボランティア研究者の地道な調査によれば、「もんじゅ」のある一帯の地盤がけっして「強固」ではなくむしろ「軟弱」であることが明らかになっている。
 
 2月23日の読売新聞が「もんじゅ再稼動」についてトップで報じているのをたまたま見かけたので購入した。あの日の読売の「社説」を読むと【再処理による核燃料サイクル】というものの「技術的・経済的」な非合理性、欺瞞性を、この筆者は、まったく理解していないことがよく分かる。推進側の話を鵜呑みにしているのだ。
 
 
◆ 原子力発電は、滅び行く恐竜のような産業
 
 自民党時代に、エネルギー関連の研究予算の大半を原子力関係に配分してきた日本は、「マイクログリッド(スマートグリッド)」などの「地域ごとの小規模発電・通信サイクルシステム」の世界的な開発競争に大きく遅れをとっている。
 
 いままで沢山の「ウソ」を積み重ねてきた自民党政権の「負の遺産」の始末が大変な作業であることは理解できる。だからこそ、「3年くらいは多少の不手際には目をつぶって民主党連立政権を見守ろう」と多くの国民が考えていると思われる。
 
 だが、細かい事業仕分けを実行しながら、巨額の無駄遣いである「原子力開発」や「米軍基地への思いやり予算」などにメスを入れられないのであれば、なんのための政権交代だったのか、と「裏切られた」気分になる有権者は少なくないだろう。
 

参考ブログ
 六ヶ所村通信 http://www.rokkasho-rhapsody.com/_dvd/rokkasho_news1
 3月6日の「きっこのブログ」http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/
 JANJAN安住るり関連記事http://www.janjannews.jp/archives/2818349.html
 「原発の ウラにカネあり 利権あり」2010年03月06日コラム福井
 
参考過去記事
 http://www.news.janjan.jp/special/genpatsu/list.php
  特集 > 原発を考える
 
 ローレン・モレ女史との対談(13)-JanJanニュース2006年12月10日 ... 田口汎2006/12/08.
 第一次湾岸戦争に際して米軍が使用した「劣化ウラン」約300tが、微粒子として米軍兵士の内部被爆を ...
 この論文で、1945年秋に行なわれたABCCの放射能測定は、GM計測器を使用していると指摘している。 ...
 http://www.news.janjan.jp/world/0612/0612070050/1.php
 
 地域・神奈川県-JanJanNews原子力空母横須賀母港化・その後(5・終)トンプソン博士との対話.
 米海軍・日本政府ともに放射能の被曝には、「閾値」があるから「安全」であるとしているが、この見解にトンプソン博士は反論した。
 田口汎2006/07/22 ...
 http://www.news.janjan.jp/area/0607/0607208230/1.php
 
参考新聞記事
 読売新聞2月23日http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100222-OYT1T00971.htm
 社説:http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20100223-OYT1T00008.htm
 
参考動画
 http://www.videa.vsetkyvidea.sk/video/0YuCOzZ4AAc/
 もんじゅ-朴保.html
 
 
◇記者の「ブログ」「ホームページ」など
 安住るり★興味津々
 http://blog.livedoor.jp/ruri1946/