竹内春一

 米国、イギリス、フランスなど先進国の起業率はおよそ10%前後である。他の後進国もおおむね同じである。
 
 開業率の国際比較と課題-米、英、仏
 http://www.jsbri.or.jp/new-hp/work/research/pdf/opening/chapter4.pdf
 
 ところが、統計方法の違いもあって、日本の起業率は70年代までは6%前後、80年代以降は4%前後である。明らかに起業率が日本は低い。
 
 起業率と廃業率を比較しても、他の国は廃業率よりも起業率のほうが、おおむね高い。
 しかし、日本では1980年から急速に廃業率が高くなり、1990年代に入って起業率よりも廃業率の方が高くなり、近年は2%以上も廃業率の方が高くなっている。
 
 わが国の開業率について(中小企業総合産業機構)
 http://www.jsbri.or.jp/new-hp/work/research/pdf/opening/chapter1.pdf
 
 日本の廃業率が異常な高まりを見せる中で、データーの分析が必要になっている。
 
 廃業率が高いのは、日本人にやる気がなくなった(斜陽国家への道)場合か、やる気があっても、国際環境の変化で起業しても、企業の利益が出にくい状況にあるかのどちらかである。
 日本人のやる気度の調査データーはない。しかし、国際環境の変化を示すデーターはある。

 【図解】原油価格の推移
 http://www.afpbb.com/article/economy/2395043/2960039

 上記グラフから、1979年イラン革命後、原油価格が2.4倍に跳ね上がっている。
 さらに、2008年に65ドルから135ドルへと2倍に跳ね上がっている。
 この2つの原油高騰が、ちょうど日本の起業率の低下に同期している。さらには廃業率の高止まりに同期している。