さとうしゅういち

 3月9日(火)、季節外れの大雪に広島県が襲われた中、広島県世羅町の世羅ワイナリーで「世羅高原地産地消のつどい」(世羅高原六次産業ネットワーク主催)がありました。
 
■六次産業の街を実感
 
 世羅町は、米はもちろんのこと、お茶、リンゴ、イチゴ、梨、ぶどう、そば、牛乳など、「ほとんどどんな農産物でも収穫できる」恵まれた土地です。そして、第一次産業だけではなく、第二次産業(食品加工など製造業)、第三次産業(サービス業)も組み合わせて付加価値を高めることが、地域活性化につながる、という認識の下、町内の農家や飲食店などが連携した「六次産業ネットワーク」を立ち上げています。
 
 今回は、その地元の食材を生かした料理を、行政関係者や県内他地域からきたモニター(ゲスト)などに試食してもらおう、というものです。わたしは、今回のイベントのモニター(ゲスト)となった「ひろしま女性大学OB会」(男女共同参画を学ぶ講座。最近では男性も少数ながら参加していますが、今回は男性は私一人の参加でした)の一人として、試食に参加させていただきました。試食ですので、当然、個々の料理について、評価・コメントする任務を与えられました。

3

世羅町内では米粉でパスタやラーメンを製造している。米粉が普及すれば、もっとアメリカからの輸入依存度を下げられるのではないだろうか? 撮影すべて筆者


 米の粉で作ったラーメン。ブルーベリーのソースで煮込んだステーキ。小学生がどんぐりで作ったクッキー。そば粉でつくったバーガー。
 
 世羅町をはじめとする広島県南東部では何でもできる。アメリカや中国などから小麦や野菜などを輸入しなくても、ハンバーガーや、麺類、パンはできるし、正直、マクドナルドよりおいしい。値段も地産地消で(間に大手企業が入らないこともあるのでしょう)、思ったほど高くはなさそうです。
 
 そんなことを改めて再確認しました。日本、広島の農業の潜在力は捨てたものではない。やり方次第で付加価値を高められるではないか、ということを確認しました。
 
■商品開発に参加、高校生も行政幹部らとともに「来賓」に
 
 今回の目玉は、「梨」を原料としたスポーツ飲料「世羅っとした梨 ランニングウォーター」です。

2

高校生が開発に参加したランニングウォーター

 
 世羅町には広島県立世羅高校があります。みなさんも、ご存知だと思いますが、駅伝の名門校で、2009年度も男子が優勝しています。
 
 その世羅高校の生徒が、町の名産品のひとつである梨の付加価値を高めるため、一役買いました。
 
 スポーツをするユーザーの立場から、味付けからペットボトルのラベル、ネーミングに至るまで、生徒が参加したのです。その結果、このような商品が出来上がり、今日、お披露目されました。

 筆者もその場で試飲しました。味はなかなかのものです。ペットボトル入りをいただいたので、今度ぜひテニスのときに試飲してみようと思います。

 世羅高校の男女生徒2人も、来賓として、行政幹部らと一緒に呼ばれ、テープカットに参加していたのが印象的でした。

1

来賓として呼ばれ、商品をお礼に贈呈される世羅高校の生徒さんたち


 「年配のエライ人だけ」でどうにかしようというのではなく、世羅町では、若者も含めた、町の持てる力をすべて活かそうという心意気を感じました。他の地域でもうまく潜在力を生かすような街づくりが出来れば、と思います。
 
関連リンク
 広島県立世羅高校
 http://www.sera-h.hiroshima-c.ed.jp/
 
 世羅高原六次産業ネットワーク
 http://www.serakougen.ne.jp/6jinet/
 

◇記者の「ブログ」「ホームページ」など
 広島瀬戸内新聞ニュース
 http://hiroseto.exblog.jp/