「いくらなんでも開港の熱気は初日で冷めているだろう」
3月12日、開港2日めの茨城空港を見に行くために乗った常磐線の電車のなかで私はこんな予測を立てた。国内98番目に開港したこの空港は、定期便はソウル(仁川)行きの1便だけ。国内線はやっと来月に神戸行きが就航するとはいえ、羽田と成田との距離が近いこと、そして何といっても便数が少ないことによる乗客利用人員の予測の甘さから来る先の見えない「赤字」まみれ。空港ができてもほとんどの茨城県民は利用しないのだからむしろこんな「不要な空港」に地元の人はあきれかえっているのではと思ったからだ。
石岡駅から1日2便の路線バスに乗る。乗客は私を含めて9名、うち半分は石岡市内のバス停で降り、最終的には4名に。そして茨城空港ターミナルビルに到着。
「あれ、駐車場はほぼ満車だぞ」
バスを降り周りを見渡してみると、いかにも空港と飛行機見たさに近くから車でやってきた見学客らしき人々が、定期便が着陸したのを見て満足した表情で駐車場へ向かっていった。それも半端じゃない数だ。
ビルの中に入るとすずなりの人々。送迎デッキにも満員電車に乗ったかのように飛行機がもっとも見える位置を求めて押し合いへし合い。私も飛行機の写真を撮るのにデッキの端から端まで「空いている場所」を捜すのに大変だった。

着陸便から乗客が降りたのがわかると多くの人々がデッキを離れ、売店、レストランそして国際線到着ロビーへと移動。私は到着ロビーへ。利用客がロビーに出てくるのを待ったが。
「どうして出てこないんだ」
「入国審査の関係でしょう」
ロビー入口には県観光協会の職員が記念品をもって待ち構えていたが、いつまでたっても誰1人降りてこない。次第にその職員たちがこんな会話をし始め、みんな待ちくたびれ状態に。

ロビー前のNHKテレビが「ウェルかめ」になってやっと(着陸したのは12時10分!)3人ほどの利用客が降りはじめたが、いくら入国審査に時間がかかるといっても大半はツアー客だし、日本の空港ではとても考えられないことではないか。翌日フジテレビの「めざましどようびメガ」を見たら、その3人のうちの一人がインタビューで「こんな国際空港最悪だ!もう2度と来ない!」とコメントしていたのはもっともだと思った。
そしてツアー客すべてがロビーにそろったのは着陸してから2時間30分後。利用客およびその関係者の悲惨な状態が伝えられていたが、私は再び送迎デッキで多くの見学客とともに乗員が大慌てで飛行機に乗る様を見て(25分遅れで離陸)写真を撮り、離陸後に行列に並んでレストランで食事をとり、土産物を買い、水戸駅行きの路線バスに乗って空港を後にした。

その間ツアー客の大半は何もできずに空港の中に缶詰状態になっていたのだ。結局はここから飛行機に乗って旅をしようと思う人はけっして多くなることはないだろう。空港は誰のために、何のためにあるのか? 現時点の茨城空港は全くこの根本的なものがないと思ったし、それを追求する努力をしなければやがて地元からもその熱気が冷めてしまうだろう。そしてこんな空港の赤字の穴埋めをさせられるのは「国民」全員なのである。
◇記者の「ブログ」「ホームページ」など
shiraikeの日記(白井政幸のブログ)
http://d.hatena.ne.jp/shiraike
3月12日、開港2日めの茨城空港を見に行くために乗った常磐線の電車のなかで私はこんな予測を立てた。国内98番目に開港したこの空港は、定期便はソウル(仁川)行きの1便だけ。国内線はやっと来月に神戸行きが就航するとはいえ、羽田と成田との距離が近いこと、そして何といっても便数が少ないことによる乗客利用人員の予測の甘さから来る先の見えない「赤字」まみれ。空港ができてもほとんどの茨城県民は利用しないのだからむしろこんな「不要な空港」に地元の人はあきれかえっているのではと思ったからだ。
石岡駅から1日2便の路線バスに乗る。乗客は私を含めて9名、うち半分は石岡市内のバス停で降り、最終的には4名に。そして茨城空港ターミナルビルに到着。
「あれ、駐車場はほぼ満車だぞ」
バスを降り周りを見渡してみると、いかにも空港と飛行機見たさに近くから車でやってきた見学客らしき人々が、定期便が着陸したのを見て満足した表情で駐車場へ向かっていった。それも半端じゃない数だ。
ビルの中に入るとすずなりの人々。送迎デッキにも満員電車に乗ったかのように飛行機がもっとも見える位置を求めて押し合いへし合い。私も飛行機の写真を撮るのにデッキの端から端まで「空いている場所」を捜すのに大変だった。
見物客でいっぱいの茨城空港送迎デッキにて、3月12日、撮影・白井政幸、以下同じ
着陸便から乗客が降りたのがわかると多くの人々がデッキを離れ、売店、レストランそして国際線到着ロビーへと移動。私は到着ロビーへ。利用客がロビーに出てくるのを待ったが。
「どうして出てこないんだ」
「入国審査の関係でしょう」
ロビー入口には県観光協会の職員が記念品をもって待ち構えていたが、いつまでたっても誰1人降りてこない。次第にその職員たちがこんな会話をし始め、みんな待ちくたびれ状態に。
到着ロビーで観光客を待つ県観光協会職員
ロビー前のNHKテレビが「ウェルかめ」になってやっと(着陸したのは12時10分!)3人ほどの利用客が降りはじめたが、いくら入国審査に時間がかかるといっても大半はツアー客だし、日本の空港ではとても考えられないことではないか。翌日フジテレビの「めざましどようびメガ」を見たら、その3人のうちの一人がインタビューで「こんな国際空港最悪だ!もう2度と来ない!」とコメントしていたのはもっともだと思った。
そしてツアー客すべてがロビーにそろったのは着陸してから2時間30分後。利用客およびその関係者の悲惨な状態が伝えられていたが、私は再び送迎デッキで多くの見学客とともに乗員が大慌てで飛行機に乗る様を見て(25分遅れで離陸)写真を撮り、離陸後に行列に並んでレストランで食事をとり、土産物を買い、水戸駅行きの路線バスに乗って空港を後にした。
到着便を見届けた客の列を売店から
その間ツアー客の大半は何もできずに空港の中に缶詰状態になっていたのだ。結局はここから飛行機に乗って旅をしようと思う人はけっして多くなることはないだろう。空港は誰のために、何のためにあるのか? 現時点の茨城空港は全くこの根本的なものがないと思ったし、それを追求する努力をしなければやがて地元からもその熱気が冷めてしまうだろう。そしてこんな空港の赤字の穴埋めをさせられるのは「国民」全員なのである。
◇記者の「ブログ」「ホームページ」など
shiraikeの日記(白井政幸のブログ)
http://d.hatena.ne.jp/shiraike

目に浮かびました
なんだかなぁ…という思いです
竹村健一の口車に乗せられて
とうとう98も作ってしまったのか(呆れ)